- 2016-6-7
- ブログ
こんにちは。
今日は大館の名画座・御成座について紹介したいと思います。
当ブログでも2014年のオープン前に取材させていただきました。
「映画は映画館で♪」
御成座は1952年に創業し、2005年に閉館しています。その復活を望む声も多く、2010年にはアートNPOゼロダテによる「オナリ座再生ドネーションプロジェクト」などのイベントもおこなわれました。
街の人や、映画ファンが待ち望んでいた御成座の復活。
名画座の扉を再び開いたのは、一人の男性でした。
その方は千葉県出身の切替義典さんです。お仕事で秋田に越すことが決まり、見つけたのが大館市の御成座でした。
御成座で暮らすため、修理などの作業をし始めると…御成座再生を願う声が切替さんに届き始めます。
その後、切替さんはオーナーとなり、本格的に再建に乗り出します。地元の映画ファンをはじめとした市民、自身の会社スタッフ、そして家族の協力を経て、2014年7月に御成座の扉は再び開きました。
現在は専属の映写技師・遠藤健介さんもおり、スタッフで話し合いをしながら番組を組んで、週末を中心に名画を上映しています。また、御成座の名物・手描きの映画看板も地元の映画サークル「絵夢人倶楽部」の方が制作したものです。(冒頭写真のパネルは次回の看板用のもの)
御成座が再生するに至ったストーリーは、映画好きのみならず人の心を打つものです。ひとたび館内に足を踏み入れると、御成座を訪れる人、守り続ける人の、映画と御成座に対する愛情が感じられます。
(秋田職能短大学生による卒業制作 御成座模型)
そして2周年を間近に控え、「御成座ラビッツ 御成座を守る会」が立ち上がりました。御成座の支援や、地域の人びとの交流促進を目的としています。
詳細は御成座HPの「info」ページにて。
ところで…
ラビッツ…rabbits…うさぎ……?
ご存知の方も多いかもしれません。そう、御成座にはうさぎがいます。
お名前は
「てっぴー」
早速撮影させていただくことに。
「ニュー・シネマパラダイス」や「自転車泥棒」などの往年の名作を彷彿とさせる…自転車裏にて発見。(ピンぼけしました(;д;))
ぴょんこぴょんことロビーを跳ね、今度は座席の下に。キャベツを持って、「おいで~」と呼びかけてみました。
動きが俊敏なてっぴー、なかなかうまく撮れません。残像のみが目に焼き付きます。
や、やっと撮れました…!
か、かわいい…*^×^*
最近はてっぴーに会いに来るお客様も多いとのこと。その理由がよくわかります。
GWは映画三昧!話題の映画はココ(御成座)にある!?あなたの好みはどの作品?丸ごともふっと大公開!◆【GWはぶっつづけ上映中!】「地獄の黙示録 劇場公開版」10:00/13:00/16:00/19:00(日曜なし) *ブルーレイ上映 pic.twitter.com/Na9mkcu2oV
— 御成座 (@OdateOnariza) 2016年5月4日
Twitterで話題になっていたレアなチラシをいただきました。こちらは先の「地獄の黙示録」公開の際に、制作されたもの。映画愛、うさぎ愛が溢れるような遊び心満載ですね!
2周年を目前に、現在御成座では記念上映などを企画中だそうです。また、7月18日には待ち合わせハチ公ガールズの初主催イベントもあります。
切替さんや地元の方の愛情で、再び扉が開いた御成座。映画のような物語や世界がそこにありました。
扉の先に、この物語はずっとずっと続いていく、そんな予感がします。
御成座
〒017-0044 秋田県大館市御成町 1 丁目 11-22 御成座