おおだて神社めぐり ~松峰神社編~

こんにちは◎
大館市観光協会です。

5月に入り、新緑が鮮やかに目に飛び込んでくる季節となりました。あたたかな日差しの中でまち歩きを楽しまれる方も増えたのではないでしょうか。

さて、今回の記事では、まち歩きのお伴にお薦めの一冊をご紹介したいと思います。
大館市観光協会が発行する『おおだて神社めぐり』です。
おおだて神社めぐり ~松峰神社編~

筆者もこの本を片手に、ある神社へ…。
おおだて神社めぐり ~松峰神社編~

大館で最も古い歴史をもつといわれる松峰神社です。神社の入口にある大きな鳥居、そこにたどり着くとまず目に入るのが、天然の秋田杉。天に向かって真っ直ぐと伸び、豊かな葉の重なりの隙間から陽光が差します。
おおだて神社めぐり ~松峰神社編~
いざ、御堂へ。
前進すると目の前には…。
160段あるという階段が。
おおだて神社めぐり ~松峰神社編~
登りきってから見下ろしても…
おおだて神社めぐり ~松峰神社編~
…圧巻。

階段の途中で足を止め、周りを見回すのも一興。樹齢300~500年の杉の間から見え隠れする草花の色も鮮やかです。
おおだて神社めぐり ~松峰神社編~

おおだて神社めぐり ~松峰神社編~
弘仁8年(817)に弘法大師によって開基され、金銅の大日阿弥陀自在観音を作り、「天地長久四民安全」を祈願したと云われています。しかしその後、天安元年(857)に起きた大地震により、御堂、仏像など全てが埋没したそうです。寛平7年(895)には御堂が再建され、時の宇多天皇の御勅願所となりました。その後も浅利氏による御堂の修復や、佐竹氏による本尊の設置と再興などのエピソードは、時の有権者がこの場所を重んじ、大切に扱ってきたことが伺えます。
「松峰神社」という現在の名称は、明治3年(1857)の維新政府の政策に伴いつけられたもので、主神を「月夜見大神」としています。

おおだて神社めぐり ~松峰神社編~
幾度もの天災や変遷を経て、開基から1200年余り。私たちの前にその姿を見せる松峰神社は、周りを囲む秋田杉とともに、訪れる人を包み込むような厳かであたたかな存在に感じられます。

松峰神社はじめ、大館市内23の神社を紹介した『おおだて神社めぐり』は、大館市観光案内所にも設置しています。お越しいただいた際には、ぜひご覧ください。

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【参考文献】

『おおだて観光ガイドパンフレット』(社)大館市観光協会
『大館市の史跡』大館郷土博物館

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