飴っ子おこうを描いた殿村進

白髭大神とともに歩く赤い頭巾の少女・おこう

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『飴っ子おこう』の物語とともに、アメッコ市の人気キャラクターとして、親しまれる存在です。
ちなみに上の写真は、過去に大館市観光案内所のスタッフが手作り(!)したおこう人形です。

おこうの物語は作家・佐藤吉彦と絵馬師・殿村進によって創作されました。
(物語の絵本は下記リンクで読めます。クリックしてたんへ。)

飴っ子おこう

……おこうは明るく働き者の娘。両親を早くに亡くし、親代わりに面倒を見てくれたおじいも亡くなり、悲しみに暮れます。しかしくじけることなく前向きにせっせと働くおこうに、白ひげじいさまとの出逢いがおとずれます。……

殿村進さんは絵筆を巧みにつかい、郷土愛に満ちた物語を味わい深く描き出します。

さて、先に「絵馬師」と殿村さんを紹介しましたが、そのゆえんとは≪祈りの絵馬≫を画業人生で作り続けたことにあります。亡き母の供養のため、自身が生まれ育った比内の山・達子森に登った際、ある霊感が訪れたことが絵馬創作のきっかけになったそうです。
有名な絵馬に、大館神明社の入口にかざられる干支の大絵馬があります。

その他、創作的な≪現代絵馬≫として、

英語解説つき十二支絵馬 ・ 岩手の農村に伝わる絵解き般若心経 ・ 武川忠一の展示絵馬

などが知られています。

著名人への自作の寄贈、絵本の創作、商品ラベルやロゴ作成などの商業デザイン…人情味がにじみ出るあたたかな画風は、広く人気を集めます。平成9年に亡くなるまで意欲的に制作を続けました。
坂村真民氏の詩に、殿村さんの絵が添えられた詩画集は、人びとの心をあたたかく照らすような作風。今も根強い人気を誇っています。

物語が浸透しおこうを愛される存在に育て上げたのは、人の心に優しく寄り添うような殿村さんの画が大いに関係しているのかもしれません。
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スタッフ S

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