おおだて神社めぐり~三峯神社編~

こんにちは◎
大館市観光協会です。

今日は風が強いですね~。駅前の木もざわざわと枝を揺らしています。
昨日は微かな風が吹き、夕刻には涼しさが感じられました。長根山のふもとの秋田杉に囲まれて、夕涼み…。

おおだて神社めぐり~三峯神社編~

さて、本日の記事では、前回に引き続き「おおだて神社めぐり」シリーズをお送りします。

三峯神社

おおだて神社めぐり~三峯神社編~

おおだて神社めぐり~三峯神社編~
こちらの神社は長根山運動公園の裏手に位置しています。鳥居と、二本の杉の間を通ると、目の前には狛犬と社殿。

三峯神社の特徴の一つとして、狛犬が「オオカミ」であることが挙げられます。その形相や配置は通常の狛犬と同じ形式です。
おおだて神社めぐり~三峯神社編~
向って右…口を開き鋭い歯を覗かせる「阿形」。
おおだて神社めぐり~三峯神社編~
向って左…キッと口を一文字に結ぶ「吽形」。

二体の「阿吽(あうん)」の形相は、畏怖心を抱いてしまうほどに、迫力の造形です。

埼玉県秩父市にもその名を同じくする神社があります。こちらの神社にも同じく、「オオカミ」…「お犬さま」の御眷属(ごけんぞく)信仰があり、それは18世紀以降に秩父より遠くまで広まったとのこと。大館市にある三峯神社の狛犬は、埼玉県から越してきた方の寄贈と云われています。

ちなみに
秩父市の「三峯」神社の由来は、神社の東側に雲取山、白岩山、妙法嶽の三峰の美しい連なりにあると云われています。

大館の三峯神社の東側にも長根山、秋葉山、鳳凰山が屹立していますね。秩父から遠く離れた大館の地にも御眷属信仰が浸透したのは、立地環境が大きく関係しているのかもしれません。

奉納されたものの由来や立地を調べることで、遠く離れた地でつながる二つの信仰について、思いがけず知ることが出来ました。

今後も神社めぐりシリーズは続きます^^

スタッフ S

三峯神社

大館市東台760-3(長根山町内会館前)
※神社の脇には竹村菊雄頌徳碑があります。

【参考文献】

『おおだて神社めぐり』(社)大館市観光協会、2016年
『大館地方の歴史散歩』鷲谷豊、無明舎出版、1990年

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